中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
225psの2.5L直5ターボを搭載したヨーロッパフォード フォーカスWRカーのベースマシン
新型フォーカスSTデビュー
外観はWRカーと同様、メッシュ仕上げのラジエターグリル、逆台形のロワーグリル、デュアルエキゾースト、リアウイング、そして225/40R18タイヤに8J×18インチの専用アルミホイールを装備
【本記事は2006年6月にベストカーに掲載された記事となります。】フォードが、最近力を入れているのがスポーツラインアップ“STシリーズ”の拡充だ。昨年2月から販売されているフィエスタST、モンデオST220に続いて、新型フォーカスSTが6月1日にデビューした。
ライバルゴルフGTIをリード
新開発のデュラテックST、2.5L直5ターボエンジンは225ps/32.6kgm。ミッションは6速MT
試乗してみると、これがお世辞抜きで実にイイ!輸入車でこのセグメントのライバルというと、ゴルフGTI。このゴルフGTIは200ps/28.6kgmの2L直4ターボ。いっぽう、フォーカスSTは225ps/32.6kgmを発生する2.5L直5ターボ。フォーカスSTのほうが動力性能では明らかにリード。ハンドリングは好みもあるがスポーティ度では上、それでいてフォーカスSTの価格は320万円とMT同士の比較で2万5000円、ゴルフGTIよりもフォーカスSTのほうが安い。惜しむらくはATがないこと(GTIはDSGもある)と3ドアとなることであの強力なゴルフGTIとがっぷり四つで戦える魅力的なスポーツハッチに仕上がっているのだ。新しいフォーカスSTは、シリーズとして、初めて5気筒のしかもターボエンジンを積んでいることが注目のポイントだが、これはプラットフォームを共用するボルボ40/50シリーズから移植してきたもの。チューニングはフォード独自のもの。このエンジンの一番の持ち味は、フラットで強力なトルク感。さすがに、500ccの排気量アップと5気筒になったことはダテではなく、6速MTを忙しく駆使しなくてもゴルフGTIを引き離すに充分な実力を持っている。しかもスムーズネスも明らかに4気筒よりも格上。
いい仕事をする“チームRS”
インテリアは3本スポーク本革ステアリング、レカロ製スポーツシートのほか、センターコンソール上部にはブースト計、油温計、油圧計を配置
また、回頭性は素直だし操舵レスポンスも自然そのもの。STシリーズに乗るといつも思うのだが、このへんの懐の深い足まわりの味つけはさすが。STシリーズのチューニングを担当した“チームRS”は、これまでにも増していい仕事をしたといっていいだろう。